輪るピングドラム MAWARU-PENGUINDRUM
劇中で作品名が引用されてるから言うけど、村上春樹の小説のような決着のつき方だと思った。『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』あたり。
物語の画角から世界が大きくはみ出たまま作品は結末を迎える。
眞悧は「運命の至る場所」で一人列車を待ち続け、冠葉と晶馬はペンギンを引き連れてどこへともなく歩き去る。愛と呪いの終わり無い物語。
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リアルタイムで半年もTVアニメを追いかけるなんて初めてじゃないだろうか。毎週これを見るためにいたような気すらする。見慣れた風景が登場して、これが運命だったとすら、なんて。オールナイトイベントはチケットがとれたらわざわざ荻窪駅から丸ノ内線でぐるっとまわって池袋に行こうと考えてたとか。
音楽も良いものばかりでハズレ無し。「ノルニル」「少年よ我に帰れ」はやくしまるえつこの歌ではあるいは「テレ東」や「スカイライダーズ」を超えるお気に入り。
9話から「灰色の水曜日」のイントロのピアノの下降線を聞くたびに涙腺を刺激され、20話から「コーラス入りのあのBGM」を聞くたびに涙腺を刺激され。
でも、10話の引きにマリオの「生存、戦略ーっ!」を使った以上もっとマリオにも焦点が当てられてしかるべきだったんじゃないかと。11話でどうやらマリオは陽毬の「運命の人」ではなさそう、マリオの役割はそこではなさそうだとは思ったけど、クリスタルとマリオのペンギン帽によるイリュージョン合戦くらいはありそうだとも思った(更に言えばそれ以前に10話の引きのかけ声は、日記を眞砂子に奪われたことで怒ったクリスタルが電車に乗り込んできたのかと思ったのだ。陽毬が一旦家に戻ったのはその伏線で、ついにバトルアニメになるかと一瞬想像した)。まさか本人の活躍は祖父に取り憑かれた時だけだとは。まあそれがわかった後から見れば問題があるわけじゃないんだけれども。