「世界の中心で愛を叫んだけもの」でいつも思い出すこと

英語と日本語は語順が違うんだよなということ。『The Beast that Shouted Love at the Heart of the World』よりも『世界の中心で愛を叫んだけもの』のほうが締りが良いなと。


オチというのは最後に来るのが基本。海外のコメディ番組を見ていると笑いのタイミングがずれて気持ち悪いことがある。英語では最後の一言までためて落としているから。語順の違いでズレが生じる。
柴田元幸も翻訳をする時は語順をできるだけ同じにするほうが良いと言っているのを『翻訳教室』で読んだ。関係ないけど同書の中で柴田さんがモーニング娘。に関したオジサンギャグをかっ飛ばす部分があってやっぱりモーニング娘。は偉大なん(略と思いました。


『Ship Arriving Too Late to Save a Drowning Witch』が『たどりつくのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船』になるのって意味は同じだけど全然違うよねとか。
「その船はたどりつくのが遅すぎて救えなかったんだ」「何を?」「溺れる魔女を」は意味ありげになるけど
「たどりつくのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかったんだ」「???」「いや、船でさ」ではよくわからんやりとりだ。